杉バーク(樹皮)の活用
日本の国土に占める森林面積は67%であり、これは世界3位の森林率であり、日本は世界有数の森林資源を有する国と言えます。
その中で、建造材や造作材などの建築用材として最も多く使われるスギですが、生産過程で発生するバーク(樹皮)は他の木質系廃棄物と比べて再利用率は低いのが現状です。杉バークの現用途は堆肥や木質バイオマス発電の原材料が挙げられます。余った杉バークの発生量に対し、再利用率(主に堆肥)は10〜20%程度であり余剰状態が続いています。余った杉バークの多くは焼却処分されており、焼却処分にはダイオキシン類対策の為の排ガス処理施設を装備した処理施設を整備するか、廃棄物処理業者に委託しなければならないなど、多額の費用を要し、林業事業者の経営基盤を圧迫しています。